大邱紀行③ 青蘿(あおつた)の丘 3つの宣教師の家
桂山聖堂の前の大通りを挟んで反対側の丘に、かつて宣教師が住んでいた3つの住居が残っています。
赤茶けた煉瓦と三角屋根、そこから飛び出る煙突を観ていると、なんだか異国の近代にタイムスリップしたような、
または、映画のセット場の中にいるような感覚に陥ります。
現在は
①医療宣教博物館 (チャムネス住宅)
②教育歴史博物館 (ブレア住宅)
③宣教博物館 (スウィッツァー住宅)
として保存、公開されています。
私がもっとも気に入ったのは③のスウィッツァーさんの住居。
韓米折衷様式ともいうのでしょうか。
屋根には瓦が、礎石には、かつてあった大邱邑城の石が使われていて、なんとも独特な趣がありました。
3つの住宅があるこの丘を「青蘿(あおつた)の丘=チョンラオンドク」といい、
敷地のすぐ隣には、ゴシック様式の荘厳な建物、大邱第一教会があります。
2本の尖塔がアメリカ式住宅の景観と重なり、とてもフォトジェニックです。
都会の喧騒から離れた小高い丘ともあって、空気も良く、地元の人々の憩いの場、ヒーリングスポットにもなっているようでした。
とっても素敵な空間に酔いしれていたものの、ここで、私が打ちひしがれるある重大事件が発生~。
博物館開館日時に合わせて、訪れてみたものの
「2020年より休館中」の張り紙…。
コロナで休館して以来、まだ再開していなかったのです。
これには、ほんと涙目!!!!
中が見学できないなんて!!!
きっとこれは、また大邱にいらっしゃい、ということなのでしょう…。
再訪リベンジを誓いました。
ちなみにこの丘までは、90段あるという階段を上ります。
1919年にソウルで起きた3.1独立運動が大邱にも派生した際、民衆たちが独立を叫びながらこの階段を通ったことから「3.1万歳運動の道」と言われています。
階段の左には太極旗、右側には当時の大邱の様子を映した写真が掲示されています。
ドラマ「キム秘書は、いったいなぜ?」のロケ地にもなりました。
主人公ふたりが気晴らしのデートにやってきたのが大邱。
この階段を歩いてスマホで写真を撮ったりするシーンでした。
というわけで、私が魅了された大邱のヒーリングスポット、再訪リベンジを誓うことになった青蘿(あおつた)の丘 のご紹介でした。
#大邱 #韓国旅行