アンニョンハセヨ。編集長の野田です。
韓流ファン専門の自分史サービスをはじめた韓流想い出編集部。
ただいま、編集長を務めるわたしの韓流ヒストリーをまとめています――。
今回は、いよいよ出会った韓国ドラマ。その忘れられない衝撃についてつづります。
1年間のソウル留学を終えて、復学し、京都で最後の大学生活を送ることになりました。
この時、私は、はじめてちゃんと韓国ドラマを見る機会が訪れます。
2000年9月に韓国で放送されてた「秋の童話」です。
ちょうど私の帰国直後に韓国KBSで放送されたドラマです。
私と入れ違いに留学した友人が韓国で『秋のドラマ』を見てハマったそうで、日本に一時帰国した際、ビデオを貸してくれたのです。
「いまね、韓国でこんなドラマが放送されているんだよ。なんか、すっごく続きが気になるんだよね~。一回、見てみて!絶対ハマるから!」
と。
当時、K-POPは夢中で聞いていましたが、留学中にドラマを見る機会はほとんどなく、また、それが面白いものだという認識もありませんでした。
わざわざビデオを持ってきてくれたし、そこまで言うなら見て見ようかな、と軽い気持ちで見ることにしました。
ところが…です。
生き別れ、すれ違い、貧富の差、憎たらしいけどちょっとかわいそうな悪女、薄幸のヒロイン、昭和っぽい凛々しい眉毛のソン・スンホン、そして韓国にはこんなイケメンもいたんだ!と新鮮な驚きを与えてくれたウォンビン。
なんて、面白いんでしょう!!
あのなんともはがゆい感覚は、幼い頃に見た、大映ドラマに近いものがありました。
「乳姉妹」「ポニーテールはふり向かない」「少女に何が起こったか」「アリエスの乙女たち」「スワンの涙」「花嫁衣裳は誰が着る」「ヤヌスの鏡」…80年代に見たドラマが走馬灯のように思い出されました。
ムン・グニョン演じる子役ヒロインのこれまた健気なこと。
ソン・ヘギョが醸す純粋無垢さ。
お兄ちゃんったら、優しいんだけど…妹溺愛の路線がちょっと気になるわ。
いくら出生の秘密はわかったといっても、自ら産みの親の元に行くか!?!?
突っ込みどころ満載なのに、一気に引き込まれ、まさに友人の言う通り、続きが気になって仕方なくなりました。
私はすぐ友人に連絡し、最終回までのビデオをリクエスト。次回、貸してもらえる日を心まちにしたものです。
そして、迎えた最終回では、
ええええええ~
という衝撃の結末。まさかまさか。
韓国ドラマって、なんか不思議! 面白い!
いや、めちゃめちゃ面白いんだけど・・・でも、いま、どうにも気持ちが整理できない・・・。
こうしてしばらく余韻に浸り、誰かとこのドラマの話ができたらいいな、と思ったものでした。
韓国ドラマって、見たら、誰かと無性に話したくなりませんか?
これは、この時の「秋の童話」だけでなく、その後も、その後も
どんな作品を見た後でもそうでした。
「あんなんあり?」「あそこ、よかったよね」
これが、韓流ファンのあいだにコミュニティが広まった理由ではないかと思っています。
話は戻りますが、この時、大学4年生だった私は京都で一人暮らしをしており、絶賛、就職活動中。
1年間のソウル留学を終えたばかりでしたが、この「秋の童話」にますます韓国が恋しくなり、
ああ、やっぱりもう一度、あの国に住みたいな…。
住めないなら、せめて、韓国の楽しさを伝えることができる仕事につきたいな…。
そんなふうに思うようになりました。
「韓国を伝えたい」
このキーワードが、自然とマスコミへの関心に変わっていきました。